夏休みはジブリ！が恒例行事なのですが、「風立ちぬ」が本当に良くて昨日から余韻に浸っています。宮崎監督は「アニメは子供の為のもので大人向けアニメは作らない！」というポリシーだそうですが、テーマはゼロ戦の設計士と戦争なので重い、が！けっして子供に理解できない内容ではないと思います。何より、「美しいものが作りたい」という主人公の物語は宮崎監督の自伝ともとれますし、理想の飛行機が結局は戦争に加担する為の道具になってしまったことに、人の世の矛盾をリアルに感じさせます。ユーミンの「ひこうき雲」、素人の庵野監督が主人公の声をやったこと、善悪をはっきりさせずに物語が終わったこと、宮崎監督が、７２歳になってもさらによい作品が作りたいと情熱を持っておられることに感動しました。まさに「まだ、風はふいているかい？」です。一人の人間の美しい夢をスクリーンで見ました。ｂｙＴ